FURUGI@BLOG

横浜在住のmooran(むーらん)が書く日記のようなもの。

上映開始までに読み終えてしまった

大崎梢『配達あかずきん』(東京創元社
配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)


→書店のディテールが丁寧に描かれているっぽい*1“書店ミステリ”。
書店人*2なら巻末の書店員のようにあれこれ盛り上がれるのだろうが、
それ以外の人なら「ふーん」で終わってしまいそうな作品。自分も「ふーん」で終わった!(えー
いわゆる“日常の謎”系のミステリを期待したのだが、提示される謎がヌルく、やや期待ハズレ。
しかも、話が飛躍しすぎて嘘くさくなってしまったエピソードがちらほらと。そのため、“火サス”っぽさも感じた。
文体がやさしく丁寧で、かなり読みやすい点は評価できるのになぁ。何だか惜しい。


最後の対談は、まさに“書店員が盛り上がっている状態”をテキスト化しただけ。
中身もどうでもいい話で、完全に蛇足。書店員向けの会報誌じゃねぇんだぞ!
せめて、帯でも謳っている“元書店員”こと作者のコメントかインタビューを載せるべきだろ。



*1:だって自分、書店員の経験がないので。判断できませぬ

*2:誤植ではない。帯にデカデカと書かれているのだ。