さて、どれから読もうか
勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、冷酷に分担された世界、自転車ロードレース。
初めて抜擢された海外遠征で、僕は思いも寄らない悲劇に遭遇する。それは、単なる事故のはずだった――。
二転三転する〈真相〉、リフレインの度に重きを増すテーマ、押し寄せる感動!
青春ミステリの逸品。(新潮社 書籍詳細より)
→ミステリと自転車、両方に興味のある自分にはマストと言える小説。
両ジャンルが融合した小説は、斎藤純『銀輪の覇者』(早川書房)くらいか知らん。*1
鮎川哲也賞に輝いた孤島ミステリ『凍える島 (創元推理文庫)』(東京創元社)の作者だから、ミステリとしても楽しめるに違いない。
密室となったチームカーの中で、アシストが仕掛けた悪魔的な機械トリックが炸裂!?
しかし、真犯人はUCIの役員だった!……なんていう展開だったら狂喜乱舞しちゃうYO!(←ねぇよ)
(関連)
●ロードレースが題材の青春小説『サクリファイス』刊行(CYCLINGTIME.com)
→自転車ファンにはおなじみ、CYCLINGTIME.comによる作品紹介。
作者はロードレースファン、特にジルベルト・シモーニのファンらしい。へぇ〜。
余談だが、ミステリ系のサイトと自転車系のサイトで明らかに作品解説の傾向が異なるねぇ。大変興味深い。
●米澤穂信『インシテミル』(文藝春秋)
バイト雑誌を立ち読みしていたビンボー大学生・結城は、ひとりの少女から声をかけられて……。
この夏、鮮烈なミステリーがはじまる。(文藝春秋書誌ファイルより)
→米澤穂信+上記のあらすじから、西澤保彦『方舟は冬の国へ』のような小説を予想していたら、
館モノのガチなミステリだった。*2 これは期待せずにはいられないだろ!
ちなみに、この作品のカバーイラストを手がけている西島大介の新刊
『ディエンビエンフー』1、2巻(IKKI連載、小学館)もついでにゲットしようとしたんだけど、
こちらは売っていなかった。なんでやねん!
●歌野晶午『ハッピーエンドにさよならを』(角川書店)
→一生懸命探したものの、見つからず。埒が明かないので店員さんに聞いたら、9月に延期だってさ。
8月31日発売じゃなかったのかよ! ギャフン!!
つうか、角川書店のWebにある作品解説文はいいのか。
事件の裏には多種多様な殺意が存在する――。
一風変わった殺人の動機に焦点を当てる著者初の短編作品集。