年末に向けて
ミステリを補給。
●歌野晶午『舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵』(光文社)※カッパ・ノベルス
→読了。書籍名から、『魔王城殺人事件』のように少年少女が頑張っちゃうジュブナイル的な展開を連想したが、
事件を推理するのは、歳三という刑事。そして、歳三が「ピン!」と閃くためのヒントを
提供してくれるのが、書籍名にある舞田ひとみ(11)。
おーい、紛らわしいよ、書籍名!
「どうせ、ブラックなオチがあるんだろ……歌野先生!」と思って読んでいたが、
そんな様子はこれっぽっちもなし。サラっと読了してしまった。本当に“ゆるミス”じゃねぇか!(えー
発生する事件は本格テイストに満ちており、短編同士のリンクも手慣れたもの。
これはなかなかの良短編集ではないでしょうか! ……歌野っぽくないけれど。
以下は、これからのために温存……もとい積読。すぐ読み終わるけれど。
●伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』(新潮社)
→大絶賛の声が絶えない、注目の一作。某新聞の書評を読んだとき、「面白そう」と思ったんだけどなぁー。
まぁ、ようやく参戦ってことで。
●石持浅海『温かな手』(東京創元社)
→ぶっちゃけ、石持作品を読んでいると、何とも言えない気持ちになってくる。*1
しかし、論理的な推理が見事であり、自分の好きな短編集をコンスタントに出してくるので、つい買ってしまうのだ。
というワケで、何だかんだ言って、結局楽しみな一冊。(えー
『人柱はミイラと出会う』以上の珍設定がどう作用するんだろうか。
*1:登場キャラクターの独特な考え方が、いつも何か引っかかる