2009ミステリ・マイベスト5
今年購入したミステリ新刊約70冊*1の中から、5作品をチョイス。
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/07
- メディア: 新書
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「頭狂人」「044APD」「aXe」「ザンギャ君」「伴道全教授」奇妙すぎるニックネームの5人が、
日夜チャット上で「とびきりのトリック」を出題しあう推理合戦!
ただし、このゲームが特殊なのは各々の参加者がトリックを披露するため、
殺人を実行するということ。究極の推理ゲームが行き着く衝撃の結末とは。
→新本格ミステリの最前線。悪趣味、ゲーム感覚、トリックのためのトリック……
それでも面白ければいいじゃない。『このミス』18位は意外だったが、『本ミス』1位はやりすぎ(笑)
- 作者: 柳広司
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/08/25
- メディア: 単行本
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話題沸騰!「ジョーカー・ゲーム」第二弾。結城率いるD機関にライバル出現。
その名も風機関。同じ組織にスペアはいらない。食うか、食われるか。
「躊躇なく殺せ、潔く死ね」を徹底的に叩き込まれた風機関がD機関を追い落としにかかるが……。
→前作『ジョーカー・ゲーム』以上のデキ。
常人離れしたスパイを描くことは難しいが、ミステリの手法でそれに成功している。
読了後は、次回作が読みたくなること間違いなし。
- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/04
- メディア: 単行本
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帝都に忍び寄る不穏な足音。ルンペン、ブッポウソウ、ドッペルゲンガー…。
良家の令嬢・英子の目に、時代はどう映るのか。昭和十一年二月、雪の朝、運命の響きが耳を撃つ―。
→膨大な参考文献リストのあとに出てくるラスト一行がすべてを物語る。
「もしかして、あのラストが実際にあったのかもしれない」「あのあと、主人公たちはどうなったんだろう」。
時代に思いをはせらずにはいられない。
- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/10/30
- メディア: 単行本
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その学校の、そのクラスにはある「呪い」がある。避けられない死の連鎖に挑む少年少女の運命は−−
新本格の旗手が満を持しておくる、戦慄の青春ホラー。
→作者が模索してきたホラーとミステリの融合がうまくハマった。
ミステリというよりも、学園ホラーものとして評価したい。
東野圭吾『新参者』
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/09/18
- メディア: 単行本
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立ちはだかるのは、人情という名の謎。日本橋の片隅で発見された四十代女性の絞殺死体。
「なぜ、あんなにいい人が」と周囲は声を重ねる。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、
未知の土地を歩き回る。
→加賀シリーズの連作短編集。驚きは少ないが、巧みな構成と人情話が光る良作。
うん、トホホ小説『パラドックス13』を読んだ記憶は消しておこう。
ベスト5以外には、道尾秀介の作品群や三津田信三の『如き』シリーズが高値安定。
年々上がっているハードルに応える力量は、大いに評価できる。
また、島田荘司まわりが地味に盛り上がっていたのもうれしいところ。
2作目の『武家屋敷の殺人』にも島荘魂を感じた小島正樹には注目していきたい。
あと、ダメミスやオビ詐欺も多かった。両者がミックスされた
遠藤武文『プリズン・トリック』は悪い意味ですばらしい一冊。
「乱歩賞史上最高のトリック」のアオリがなければ、まだマシだったろうに。
ダメミスはともかく、オビ詐欺だけは勘弁な!
- 作者: 小島正樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/06
- メディア: 新書
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- 作者: 遠藤武文
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/07
- メディア: 単行本
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