FURUGI@BLOG

横浜在住のmooran(むーらん)が書く日記のようなもの。

リアル黒い絵

夏になると、地元の道路沿いに紙提灯が吊される。紙提灯の絵は、近所の小学校の子供たちが書いたものだ。
「将来が末恐ろしいわ!」と驚くほど上手い絵もあれば、小学生らしいド下手な絵もある。
その玉石混交っぷりは毎年の楽しみにしている。まぁ、密かな楽しみだけど。


玉石混合の中に、その黒い絵はあった。キャンバスすべてが真っ黒な絵。



ドキッとしてしまった。黒い絵で連想するのは、AC(公共広告機構)のあの名作CMだ。
公共広告機構 CM 『黒い絵』(Youtube)





CMは「子どもから、想像力を奪わないでください。」というテロップで終わる。
しかし、現実で同じような絵を目の当たりにしてみると、何とも言い難い心境になってしまう。
そこで、もう少し観察しようと思い、近くで見てみた。





ただの黒い絵ではなかった。
この絵を書いた子は、まず黒いキャンバスを作ってから、自分の世界を描いていたのだ。




そして、この絵はお気に入りの絵になった。
夏が終わると、紙提灯が片付けられてしまう。今年はそれが惜しい。