FURUGI@BLOG

横浜在住のmooran(むーらん)が書く日記のようなもの。

新刊をフラゲ!

伊坂幸太郎『終末のフール』(集英社
終末のフール
→週末発売じゃなかったか? もう売っているとは、神保町界隈バンザイ!
で、短編集な上にボリュームもないので、食事のついでにサクッと読了であります。

3年後に小惑星が地球に衝突、世界は終わる
終末を前に、それでも生きていく人たちの、8つのドラマ。
『終末のフール』公式サイトより)*1

地球滅亡が差し迫っているBADシチュエーションの最中、ヤケになって
銀行強盗を試みる陽気なギャング団など、ヒルズタウン仙台のイケてる奴らを
作者おなじみのスピード感あふれるロックな文体で描くジェットコースターストーリィーッッッ!
……ではなく、平凡な登場人物それぞれが諸問題を自己消化しながら“今を生きている”様子を淡々と描く。
各エピソードは余韻が残る締め括りとなっており、その料理の仕方は好み。
ミステリ要素は薄いが、短編スキー&群像劇スキーとしてはかなり楽しめた。
同じシチュエーションで異なるエピソードが読みたくなった次第。



*1:つうか、公式サイトがあるのね