FURUGI@BLOG

横浜在住のmooran(むーらん)が書く日記のようなもの。

賞の意義が分からん

“全国書店員が選んだいちばん!売りたい本 2006年本屋大賞”
リリー・フランキー『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』。
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~


この結果には失望感たっぷり。まだ売り足りないのか!
確かに『東京タワー』は素晴らしい作品だけど、本屋大賞の設立理由は
「売り場からベストセラーをつくる!」であって、日陰の作品にこそ大賞を取らせるべきじゃないか?
既にベストセラーの作品に大賞を取らせてどうする。これじゃ、ただの人気投票じゃん!
(まぁ、それを言ったらノミネートからそうなんだけどさ)


今回のノミネート内なら、傑作『ベルカ、吠えないのか?』しかないでしょ。*1
ベルカ、吠えないのか?
その実力に反して知名度が低く、地味街道を突っ走る古川日出男
彼をメジャーストリームに導けば、選んだ書店員も胸を張ってその隻眼を誇っていいZE!
……と書いてみたんだが、豊崎由美「本屋大賞をメッタ斬り!」でまったく同じことを言っていやがる。
ちくしょー、今日はもう寝る!




PS. 以下、知り合いの書店員のコメント。
「じゃあ、江國香織の『東京タワー』も一緒に置いておくよ。たぶん売れるね!」


……。それは紛らわしいので、たぶん止めた方がいいと思うよ。



*1:自分の願望も含む