FURUGI@BLOG

横浜在住のmooran(むーらん)が書く日記のようなもの。

直木賞が熱い

第131回 直木賞 GI


出走作家・作品 (印は本BLOG、mooran)
  伊坂幸太郎「チルドレン」(平成16年5月・講談社
  奥田英朗空中ブランコ」(平成16年4月・文藝春秋
△ 北村薫「語り女たち」(平成16年4月・新潮社)
○ 熊谷達也「邂逅の森」(平成16年1月・文藝春秋
  田口ランディ「富士山」(平成16年3月・文藝春秋
◎ 東野圭吾幻夜」(平成16年1月・集英社


ミステリ作家も大挙襲来。好メンバーが揃った混戦のGI。
構図としては、過去にも出走したものの優勝を逃している
北村薫東野圭吾伊坂幸太郎奥田英朗田口ランディら2度目の正直軍団vs熊谷達也か。
(なお、「富士山」以外の作品はすべて読了済みである)


伊坂幸太郎
吉川英治文学新人賞のウィナーである上がり作家。
爽快かつスタイリッシュに逃げ切るか。
だが、ミステリ路線からの参戦が奥田とかぶっている点が気になるところ。


奥田英朗
→伊良部先生シリーズの叩き2戦目。混戦を制するのは常人を超えた変人か。
「最悪」や「邪魔」と別路線を選んだことがどう影響するかが鍵となるが、自分はこちらの路線の方が適と見る。


北村薫
→定評のある「ものがたり」路線。
東野に次ぐ出走回数を持ち、その実力も侮れない。


熊谷達也
山本周五郎賞を制した上がり作家。感動のフィナーレなるか?
不覚にも読み返してしまった記憶もあり、重い印とする。


田口ランディ
→実力に疑問符。心情的にも応援できない。消し。


東野圭吾
→重厚感溢れる走りはさすが。ただし、前前走の「白夜行」が究極仕上げだった感があるため、判断に苦しむ。
悩んだが、最多出走を果たしていること、微妙な作品が勝つGIであることの2点を考えて本命に推す。*1


以上より、悪女-マタギ-元覆面おじさんのボックス3点勝負とする。




なお、Wメインの芥川賞(GI)は文芸路線が叫ばれていた覆面作家
舞城王太郎が衝撃の出走。
メフィスト賞芥川賞という路線も前代未聞である。*2


参考データ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040708-00000056-kyodo-ent (YAHOOニュース)


PS.チョット訂正。最多出走はどう考えても東野圭吾でした。
この人、いくらなんでも逃しすぎだヨ!

*1:なにより、この作家が好きだ

*2:ミステリな舞城王太郎がいいんだけどな