豊作、豊作
●鬼頭莫宏「ぼくらの」#1,#2(小学館)
→パラパラと立ち読みした後、すぐに本を閉じ、無言で1、2巻をレジに持っていった。
・地球を守るために、巨大ロボットに乗り込むことになった15人の少年少女を描く
・表紙を見た第1印象→「エヴァ」?
・しかし、第1巻のオビにジョージ秋山の名が。これは鬼頭莫宏の「ザ・ムーン」なのか?
・それらのモヤモヤをアッサリ吹き飛ばす衝撃のシーン。以後、作品世界にひたすら没頭することに
・「バトルロワイヤル」や「GANTZ」よりも理不尽。救いのないデスゲーム
・そして、少年少女1人1人の群像劇が始まる
・この設定にして、乾いた残酷描写に長けるこの作者。まさに水を得た魚
・戦闘終了までの人間臭い話と、コックピットの空席が示す無味無臭の死。そのギャップが凄い
・数年に一度の傑作と認定(2巻終了時までの評価)
●平野耕太「HELLSING」#7(少年画報社)
→やっと出たという感じ。中身はこれでもかというくらい熱く、
ベルナドット殉職、セラス覚醒、アーカード上陸など、見どころが満載。
この巻のテーマをストレートに伝えている表紙カバーも素晴らしい。
●天野こずえ「ARIA」#6(マッグガーデン)
→「ぼくらの」とか「HELLSING」とか「ホムンクルス」とか(以下略)の
PTAが突進してきそうなマンガを好む自分を癒してくれる作品。季節は2周目の冬。
それにしても、この巻でも大カットや見開きページの使い方が絶妙。
映像的な「間」というか「センス」が溢れている良き作品なので、
マイナーメジャー(失礼)な現状を一刻も早く脱出して欲しいところ。
●島本和彦「吼えろペン」#13
→ヒーロー死す! 「吼えろペン」完!
涙!
●ハロルド作石「Beck」#21(講談社)
→OASISの2ndアルバム「(What's The Story) Morning Glory?」のジャケ写で有名なBerwick Streetが登場。
イギリスに行ったときはメチャクチャ時間が無くて、Berwick StreetとABBEY ROADのどちらに行くかの2択を迫られたなぁ。 *1
ちなみに、本編はサクセスストーリー続行中。下積み生活をしっかり書いている所は称賛に値する。
あと、さりげなく登場している格闘家がかなり気になるぞ。ヒョードルとかグレイシー一族とか。
●雷句誠「金色のガッシュ!!」#19(小学館)
→直球ストレートのホロリ話、でもホロリな自分。ちくしょー。
しかし、かなり話が間延びしてきた感あり。
●青山剛昌「名探偵コナン」#48(小学館)
→事件はサクッと解決。ニセ遠距離恋愛の主人公とヒロインはますますラブラブに!
そして、それを眺める嫉妬バリバリのクラスメイト!
米花町に訪れる平和な日常……。しかし、あの組織の影がッッッ! 以上、いつものパターンでお送りしました!
それにしても、ここまでパターンで来られると「職人芸」というキーワードが浮かばずにはいられない。
ちなみに次巻は……
事件解決→あの組織の内部に少しだけ迫ったのであった→そして訪れる平和な日常→しかし、それを揺るがす事件 *2 が発生!
でお送りするハズだ!
*1:結果はOASISの負け、The Beatlesの勝ち
*2:ただし、大事件は映画用としてキープされるため、おそらくは「小」事件ぐらいだろう!