FURUGI@BLOG

横浜在住のmooran(むーらん)が書く日記のようなもの。

サブカル野郎必読の一冊か

浅野いにお『虹ヶ原 ホログラフ』(太田出版)
虹ヶ原 ホログラフ
クイックジャパンで連載されていた作品が加筆を施され、単行本化。
陰鬱で重いストーリーは、読み手を選ぶこと間違いなし。
しかも、時系列が飛びまくる複雑な構造をしており、再読が必須な一冊。
ただし、肌が合う人には年間ベスト級の作品になると思われる。


自分は“変態ばかりが描かれる群像劇……に模して描かれた1人の少年の物語”と受け取った*1
ハッピーエンドだと思う。でも、読者によって“そもそも結末はどこなのか”の見解すら分かれるだろう。


作者が「こんな作品はもう描けないと思います」と言っているが、こんな作品を連発されたらヤバイ。
そのときは、作者を“天才”か“変人”のどちらかに認定するしかないだろ。



*1:「ワケ分からん」で放り投げてもいいんだが